わが家はわたしも夫も塾講師経験があり、人に教えることには二人とも長けていると客観的に見ても言える家庭です。
自己評価で本当に教えるのがうまいのかはさておき(おい)、この記事では最近直面した「褒め方」を間違えると思春期に入ってから取り返しがつかなくなるケースには考えさせられた、という話を書いてみたいと思います。

塾講師の経験や、日々更新される教育にまつわる情報のインプットを踏まえて育児に活かしているので、褒め方叱り方については人一倍気を付けている!という自負があります。
褒めるときは○○を褒めたらアウト!




今回直面したケースはわが家の話ではないので個人的なエピソードまでは詳しくは言えませんが、簡単に言えば子どもを「なんでもかんでもすごいね」「えらいね」で褒めすぎてしまった結果、まったく挑戦する意欲がなくなり、世の中を斜に構えるようになってしまった ということです。。。
まさに最近では中田敦彦さんのYouTubeチャンネルで一躍有名になった「自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方」という本がありますが、まさにこの書籍で書かれているNGパターン、だったんですよね。




「すごいね」「えらいね」という褒め方は書籍の中にある「おざなりほめ」「人中心ほめ」にあたります。
これを続けていると間違えたり失敗してしまったときに褒められなくなるのが怖くなってしまい、挑戦する意欲を失ってしまうと言われています。






まさに、今回直面したのはこのケース!!!!!
良かれと思ってわが子が可愛くて褒めているのにも関わらず、それが実はよくないことだった、、、というのが育児の難しいところだなと実感しました。。。






でも、だからこそ誰しもわが子に愛情を注いで頑張って子育てをしているのだから、あとから後悔することってたくさんあるけど自分を責めないでほしいとも思います。
親も人間なのだから感情をコントロールするのも難しいし、本当に子育てって難しい。
取り返しがつかなくなる前の対策




今回のケースでよくない原因だった「人中心ほめ」、では実際はどのように褒めれば良かったのか?
上手な褒め方については3点あります。
- 成果よりプロセスを褒める
- 具体的に褒める
- 質問する(What、How、Why)
①成果よりプロセスを褒める
「すごいね」というざっくりとしたほめ方ではなく、前と比べてどこが良くなったのか、あるいは頑張っている過程そのものなどを褒めます。
わが家では6歳の長女がピアノを習っているので、例えば家での練習中なら
- 「ここ間違えずに弾けるようになった!やったね!」
- 「前よりなめらかに弾けるようになったね」
- (左手の譜面の音を指さして答えてもらったときに)「音読むの早くなった!」
- 「成長したじゃん!」
- (発表会前なら)「おじぎした後ちゃんと間を取って弾き始められたね」
などなど・・・どう成長したのかにフォーカスをあてて褒めることを徹底しています。
夫もピアノ練習を聴きながら「聞くたびにうまくなってて成長しているのがわかって楽しいな!」とわくわくした気持ちが伝わる言い方でムスメに声をかけているので、ムスメも照れながらもうれしそうに頑張って練習しています。
②具体的に褒める
①の具体例にも書きましたが、どこが褒めポイントなのかを明確にして褒めます。
褒められたポイントは子どもの「もっと褒められるように頑張る!」につながるので、意図的にもっとよくしたいところを褒めたりもします。
例えばピアノでいったら、もっと表現力を上げてほしいときに「ここの強弱が良くなったね!」を伝えることで強弱をつけて弾く意識につなげます。






もちろんできていないのに褒めるのは論外ですよ!
少しでも良かったポイントがあればすかさず褒めて、よりよく伸ばしていく、というイメージです。
もっと小さい子たち(6歳未満)の場合は、試行錯誤してあれもこれも自分でやってみたい!という気持ちが全面にでているので、それができたことを認めてやるだけで効果絶大です。
- パジャマのボタンを一人ではめられた ⇒ 「ボタンつけられたね」
- おもちゃのブロックを箱にしまえた ⇒ 「ひとりで箱にいれたの。よくできたね~」
幼児期は一人でできたことがうれしいので、それを親が「ちゃんと見ていましたよ」ということが伝わればOK。
事実として「できたね」ということを伝えてあげるだけでOKです。
③質問する
うまく褒めポイントが見つからないときに、書籍の中で相手に「質問する」ことが有効であるとされています。
- 描いた絵を見せられた時に、「どうしてこの色を選んだの?」
- 「どうやって描いたの?」
- 「どういうことがポイントなの?」
などとWhat(何を)、How(どのように)、Why(なぜ)を問う自由質問を投げかけることで、子ども自身があれこれ工夫してくれたことを教えてくれます。
子どもなりにあれこれ考えを巡らせていることがわかり素直に褒めたくなります(笑)
取り返しのつかなくなった場合はどうしようもないの?




今回出会ったケースでは思春期になり挑戦する意欲を失ってしまったとのことでしたが、もしわが子がこうだったら?ぶっちゃけ子どもがどう育つかなどわからないので可能性がゼロなわけではないですよね;
自分だったらどうするか考えてみました。
まず根本的に大人側が諦めてはだめですよね。気づいたときから行動を改めなければなりません。
挑戦する意欲を取り戻すには、親の愛情という安心感の土台があり、その上で小さな成功体験を積み重ねていくこと。これしかないと思います。
いきなり大きな挑戦は必要ではなくて、上記で述べたような昨日の自分あるいは10分前の自分でもいい。そこから少しでも成長している点を認めて過程を褒めていく。親が「ちゃんと見ているよ」というメッセージを根気強く与え続けていく必要があるのだと思います。






幼児期、低学年、思春期・・・発達の過程で子どもの態度は変わっていくのだけど、「認められたい」という気持ちや土台が親の愛情からくる安心感なのは変わりません。
改めて、褒めるというのは子どもにとって親がきちんと見ているという安心感を与えるものだと、この記事を書きつつ再認識させられました。
もっともっと愛情を注いでいこう・・・★
まとめ




誰しもがわが子が可愛くて、いろいろな愛情の注ぎ方がありますが、子どもの可能性を伸ばすのには、実は言葉ひとつとっても奥が深くて、声の掛け方次第で何倍にも伸ばしていくことができるようになります。
叱り方については自分の感情をコントロールしなければならなかったり難しい部分もありますが、褒め方については子どもが頑張っているときや夢中になっているときなので、意識して褒めやすいですよ。
- 過程を褒める
- 具体的にほめる
- 質問する
の三つのステップで子どもの可能性をどんどん伸ばしていってあげましょう!
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コメント
コメント一覧 (2件)
なるほど~ととても勉強になりました。
ただ褒めるというのが逆効果なんだなと、
これからこの3つを頭にいれながら褒めていきたいと思いました。
ありがとうございます!
あいのさんコメントありがとうございます!
褒め方を変えるだけで子どもの伸び方がぐんと変わりますのでぜひやってみてください!^^