ムスメが年長の5月からピアノの個人レッスンを習い始めて8ヶ月が経ちました。
▼わが家の買った電子ピアノは清水買いw

小学校入学を控えたムスメの現在は、だいぶ譜読みもできるようになり譜面に慣れてきたというところです。
ピアノなどの楽器系は家での練習をいかにすすめるかがカギなのは周知のとおりだと思いますが、先生によっては「家の練習には口を出さないでください!」という方も。。
親の声掛け方によっては子どものやる気をそいでしまうのでわからなくはないですが、






幼児のうちは譜読みもままならないしそもそも楽譜が読めてなかったら弾けるものも弾けなくない?






うんうん!親がうまく練習のリードをすることは重要だと思います!
(勉強もしかり・・・!)
今のところ楽しく前向きにレッスンに取り組めているわが家の取り組みについて記録しておきたいと思います。
幼児期の本質をまずは知る
たまたま本を読んでいてこれめちゃくちゃ参考になる~!と思ったのがこちらの一生ものの音楽教育本当にたまたまだったんですが、著者の笹森さんは旧花まる学習会出身で、現在開かれているアノネ音楽教室も花まるグループだったんですね。花まる学習会の指導方針は個人的に参考にする部分が多かったので、ずばりこの本によって音楽教育にも花まるメソッドを生かすことができる!ということでナイスな書籍でした。
幼児期の子どもの特性として、
- 繰り返しが苦手
- 先が見通せない
- 遊びが学びになる
といったことが挙げられます。
①繰り返しが苦手




繰り返しこそが楽器練習の最重要ポイントであるにも関わらず、幼児期は繰り返しが苦手なんですよね…
だからこそ、「繰り返しだと思わせない練習の仕方」が重要だと考えます。
例えばわが家ではピアノ練習の際に歌を取り入れています。実際ピアノを弾けるようになるには頭で歌えていないと弾けないので、「ドレミの音階で歌ってみよう!」と言って一緒に歌ってみます。
弾いていてつまづく部分は必ずドレミでも歌えていないので、何度か歌っているうちに弾けるようになります。
慣れてきたら強弱や表現にも気にしながら歌えると、そのままピアノを弾いたときにも活きますのでおすすめです。
②先が見通せない




先が見通せないというのは、「この後にこんなことをしたいから今のうちにこうしておこう」という考え方ができないということです。幼児期にこれを求めるのは求めすぎだということです^^;






子どもは今を全力で生きている!
なので、こちらから言わずに自分から練習してもらおうということは期待できないということです(笑)
笑顔で「ピアノやろっか!」と誘ってあげながらうまく練習にもっていく必要があります。
③遊びが学びになる




幼児期に最も重要なことというのが「遊び」。遊びを通して学ぶ力は幼児期において最も活かしたいポイント。
なので練習で最も意識したいポイントが「楽しく!」です。
ここが弾けてない…にとらわれるとママの笑顔もなくなり途端につまらないものに変わってしまいます。
弾けた点、うまくできた点に注目して「ここが良かった!」と褒めてあげることをたくさんしてみてください。(詳しい褒め方については後述します)
わが家は夫もピアノが弾きたい!といって(夫はピアノは初心者)、ムスメと張り合っているのでこれがいい刺激になっているようです。
なので先生選びも重要で、「楽しく!」が体現できている先生でないとモチベーションの維持からいっても続けるのが難しくなるかもしれません。






お月謝が安いからといって合わない先生で始めてしまうと根本的に音楽が嫌いになりかねません。初めは音楽って楽しいものだという種まきに徹底する必要があると思います。
ピアノの譜読みのコツ




譜読みは楽譜をどれだけ読んできたかで力の付き方は変わります。
笹森さんの著書で、思春期のことを考えるとそれ前にたくさん譜読みをして譜面を読む力をつけておかないと困る!とあり、「確かに!!」と激しく同意しました(笑)反抗期には自分一人で練習を積み重ねていけるようになっておかねば困りますよね。
が、譜読みもなかなか慣れるまでが大変なんですよね。。
ここではピアノの先生とも相談し、実際に取り入れてみて良かった!という方法をご紹介します。
わが家では、最初に音源を聴かせてまずどんな曲なのか知ってもらいます。
Apple Musicなどのサブスクリプションや、YouTubeで検索すればだいたいの曲が出てきます。
知っている曲の方が知らない曲よりも弾きやすいのはなんとなく理解できると思います。なので、初めにどんな曲なのかをイメージできるように可能な限り音源をまず聴かせるようにしています。(初見で弾く力は初見の練習をすればつくのでここでは気にしません)






最近ではプロのピアノの先生が曲の解説動画をあげていたりするのでとてもありがたいです
難しい曲の場合は、左手を先に譜読みして左手だけで練習してみます。そして左手を弾きながら右手を歌ってみたり、子どもが左手を弾き親が右手を弾いてみたりします。
そのあとに両手で合わせると格段に弾きやすくなります。
(わたしも最近は鬼滅の曲を練習していますが、左手+右手歌う→両手 で練習していますよ!)
褒め方のコツ




練習中の褒め方にはコツが2点あります。
①ピアノに向かう姿勢をチェックする
子どもがピアノを弾いているときは、子どものピアノに向かう姿勢をチェックしながら見ていきます。
- 疲れて集中力が途切れて弾けていない→いったん立って身体を動かしたり、別のことをして再度練習。もしくは日を改める
- 頑張っているが、つまづいて弾けない→譜読みができていないのか、指が動いていないのか、原因を探る
頑張っているようであれば「ここまで頑張っててすごいね」と褒めることもできますし、逆に一旦休ませた方が良いのか判断できます。
②小さな成功体験を積み重ねる




幼児期において(いえ、どの年代でも)重要なことは、成功体験をいかに積み重ねるかです。
「自分はこんなにできるんだ!」という経験は、その後の人生でも挑戦する力や諦めない心につながっていきます。
▼褒め方のコツ。間違った褒め方をしてしまうと実は怖いことになるかもしれません。。




「さっきはここでつまづいていたけど、ここまで間違えずに弾けるようになったね」と過去と比較して良くなったことを具体的に褒めましょう。
つまずいたところを「ここができていない!」と指摘することはしません。
できていないところは本人もわかっているので、「歌ってみようか」「ゆっくりやってみようか」で少しでもよくなれば褒める!を繰り返して自信につなげていきましょう。
音楽が好きでたまらない種まきを




笹森さんも書籍の中でおっしゃっていてすごく納得したのですが、幼児期のうちには、まずは音楽が好きで好きでたまらない状態をいかにつくるか、ということに尽力する必要があります。
これはわたし自身、小中高大と音楽をずっと続けてきて実感しています。
わたしは先生が合わず小学生でピアノは辞めちゃいましたが、吹奏楽や軽音楽に出会い、音楽にとことん向き合って長く続けるに至ったのも、根本的に音楽が好きだったことに他なりません。(大学在学中、本場の音楽が聴きたい!とアメリカに行ったこともあります)。
曲の難易度が上がってくると、自分自身でモチベーションをいかに保つかが重要になってきますが、それが音楽がすきでたまらないという根本ができていないと折れてしまいます。
わが家では話題のポップスだけではなく、童謡、クラシック、ジャズなどジャンル問わずいろんな音楽を家では垂れ流しています。






ジャンルによる曲のノリの違いを感じたり、「これは何拍子でしょう?」と問題を出し合ってもいいですよね。
できればコンサートなどで生の音楽を体感するのも有効です。
先日久しぶりに劇団四季を見に行き、プロのすごさをまざまざと体験してきました!
ムスメも何か感じ取ったようで、全員の歌のうまさや演出の仕方など心にグッとくるものがあったようです。
こういった心がけで、ムスメもピアノが好きで楽しくレッスンに通うことができています。
まとめ




親ができる音楽教育ですが、
- いろんな音楽に触れさせてやる
- 練習は楽しそうに誘ってあげる
- できたところに注目した声掛け
こういったことを意識して行っていくとモチベーションを下げずにできるのではないかなと思います。
ポジティブに、楽しく続けていけると良いですね。
それでは。
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